【3月11日 AFP】米国と韓国両軍が11日、2週間の合同軍事演習「キー・リゾルブ(Key Resolve)」を開始した。これに反発して北朝鮮は同日、韓国との直通電話を遮断し、休戦協定を白紙化すると発表した。

 国連は先月の北朝鮮による3回目の核実験に対して制裁の強化を決議したが、これに北朝鮮が激しく反発。この1週間、朝鮮半島での緊張は高まっており、演習に先立って北朝鮮外務省は、第二次朝鮮戦争は「不可避」であり、米国と韓国への「核先制攻撃」も辞さないとの警告を発していた。

 北朝鮮は、合同軍事演習が挑発的な侵略演習だと非難し、11日付で1953年の休戦協定を白紙化すると発表した。

 韓国の統一省はまた、北朝鮮が予告通り平壌(Pyongyang)とソウル(Seoul)間の直通電話を遮断したことを確認。「午前9時と午後4時に電話で毎日連絡をとり続けてきたが、今朝、北はわれわれの呼び出しに応じなかった」と同省報道官は述べた。1971年に導入された直通電話は、北朝鮮により過去5回にわたって遮断されている。最近では2010年にもあった。

 北朝鮮は11日、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」を通じて、1953年の休戦協定が「完全に終わった」とし、「休戦協定が決裂した以上、この地でどのような事態が起きるのかは誰も予測できない」と述べた。(c)AFP