【3月11日 AFP】ベネズエラの選挙管理員会は9日、ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領の死去に伴う大統領選を4月14日に実施すると発表した。

 これを受けて野党勢力は、昨年10月の大統領選でチャベス氏に敗れたエンリケ・カプリレス(Henrique Capriles)ミランダ(Miranda)州知事を再び野党統一候補として選出したと発表した。

 8日には、故チャベス大統領から直々に後継者として指名されていたニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)副大統領が暫定大統領に就任している。

 大統領選を戦う両者は早くも舌戦を繰り広げている。師であった故チャベス大統領の好戦的スタイルを踏襲するマドゥロ氏は野党勢力を激しく非難。一方のカプリレス氏は、マドゥロ氏の暫定大統領就任は「憲法違反」だと応酬している。「ニコラス、誰もおまえを大統領に選んではいない。国民はおまえに投票したわけではないのだ」と、マドゥロ氏の暫定大統領としての正統性に疑問を呈した。(c)AFP/Laurent Thomet