【3月6日 AFP】(一部更新)ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領が5日、死去した。58歳だった。同国のニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)副大統領が発表した。

 マドゥロ副大統領は国営テレビで「われわれは最も辛く悲しい知らせを聞くこととなった。ウゴ・チャベス大統領が本日午後4時25分(日本時間6日午前5時55分)、死去した」と述べた。

 大統領の死去を受けて同国の政治情勢の先行きが不透明になった中、マドゥロ副大統領は国営テレビで「国民に寄り添って国民を守り、平穏を保証するため」に、軍と警察の特別動員を始めたことを明らかにした。

 チャベス氏は昨年12月にキューバで2011年6月以降4度目となるがんの手術を受けた後、ベネズエラ国内で化学療法を続けるため2月18日に帰国していた。

 チャベス氏は昨年10月の大統領選で野党統一候補のエンリケ・カプリレス(Henrique Capriles)氏を破って4選を果たしていたが、今年1月10日に予定されていた就任式は無期限に延期されていた。

 ベネズエラ憲法は大統領の死去から30日以内に大統領選を実施すると定めている。ベネズエラ国民は14年ぶりに候補者名簿にチャベス氏の名前がない大統領選を迎えることになる。(c)AFP