【2月25日 AFP】米国が開発中の最新鋭ステルス戦闘機「F35」のエンジン部品に亀裂が見つかり全機が飛行停止となった問題について、米国防総省のF35計画責任者、クリストファー・ボグダン(Christopher Bogdan)中将は25日、2週間以内に飛行が再開されるとの見通しを示した。

 この問題は、米カリフォルニア(California)州のエドワーズ空軍基地(Edwards Air Force Base)で定期検査中にF35の1機のエンジン部品に小さな亀裂が発見されたことから、予防措置として22日、米軍が運用する全51機の飛行停止命令が出されたもの。

 オーストラリア・メルボルン(Melbourne)で取材に応じたボグダン中将は、亀裂が外部の物体がタービンに衝突したことでできたものだったり、基本的な製造欠陥であった場合には「1~2週間以内に飛行が再開されると予測できる」と語った。

 国防総省では、米軍向けの2443機のほかオーストラリア、日本、イスラエルなどに8か国向けに数百機のF35の製造を計画しているが、ボグダン中将によると、納入遅延を理由にF35の導入中止を検討している国はないという。

 亀裂の見つかった機体は検査のために製造元に輸送されたという。(c)AFP