【2月20日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領は19日、交流サイト「フェイスブック(Facebook)」上で開かれた銃規制改革に関する公開討論会で、自衛にはショットガンを数発発砲するだけで十分と語った。

 米誌ペアレンツ(Parents)が主催した討論会でバイデン氏は、「自分の身を守りたければ、二連式のショットガンを買うべきだ」と語り、さらにデラウェア(Delaware)州の人気の少ない地域に共に暮らすジル(Jill Biden)夫人にかつて与えたアドバイスを紹介した。「もしなにか問題が起きたら、あの二連式ショットガンを持ってバルコニーに出て、家の外に向けて2発撃ちなさい」

 バイデン氏おなじみの威勢の良いいこれらの発言は、自衛さらには憲法が保障する銃所持の権利を享受するためには、連射式の攻撃用銃器は必要ないとする意見を強調したものだ。

「AR15(自動小銃)は必要ない。他の銃より扱いが難しいし、自衛のために銃弾30発は必要ない。ショットガンを買いなさい」

 2012年、コネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)にある小学校での児童20人などが犠牲となった銃乱射事件を初めとする、一連の銃関連事件の発生を受け、米ホワイトハウス(White House)は攻撃用銃器の規制強化を求める新法の制定を議会で呼びかけている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領も議会に対し、連射可能な弾倉の容量を制限し、現行法で銃購入者に課せられている素性調査制度の「抜け穴」をふさぐよう求めている。

 全米ライフル協会(National Rifle AssociationNRA)を代表とする銃ロビー団体は、これらの新たな銃規制案に全面的あるいは部分的に反対している。また多くの共和党議員や、2014年の選挙で再選を目指す保守州の民主党議員ら一部も反対を表明している。(c)AFP