【2月14日 AFP】韓国原子力安全委員会(Nuclear Safety and Security Commission)は14日、北朝鮮による核実験を受け、大気を採取・調査したが、キセノンなどの放射性物質は検出されなかったと発表した。

 北朝鮮による12日の核実験実施後、韓国政府は高性能の検知器を搭載した艦船や航空機を投入し、大気の採取を行った。実験で放出された可能性のあるキセノンなどの希ガスを収集・分析することで、北朝鮮が核実験で用いた核分裂技術を特定することができるという。ただ、これまでに地上と海上、大気中から採取した8種の成分を分析したところ、キセノンなどの放射性同位体は検出されていない。

 北朝鮮が2006年と09年に実施した核実験は、プルトニウム型とみられているが、今回の実験では、初めて高濃縮ウランが利用された可能性もあり、同国の核兵器開発計画の一環としての実験が行われたとの指摘もある。2009年の核実験後には、キセノンは検出されていない。(c)AFP