【2月13日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は12日、米議会で行った一般教書演説で、銃犯罪防止、移民制度改革、経済成長と雇用創出などに取り組む姿勢を明らかにした。

 オバマ大統領にとって前年11月の大統領選後としては国民に直接語りかける初めての機会。オバマ大統領はアフガニスタンの駐留米兵の約半数を帰国させる方針も示すとともに、米国にとって財政を安定させることが重要だと指摘し、3月に発動されれば経済を混乱に陥れ失業が増える恐れがある自動的な予算削減は「本当に悪いアイデアだ」と述べた。

 銃規制問題では銃購入者の身元調査の抜け穴をなくし、軍用タイプの攻撃用銃器と大容量弾倉の禁止、メンタルヘルスサービスの改善が必要だと述べた。

 演説で北朝鮮とイランの核開発問題にはあまり深く触れなかったオバマ大統領だが、北朝鮮は11日に実施した核実験でいっそう孤立を深める恐れがあり、ミサイル防衛を強化してアジアの同盟国に力を貸すとともに、この種の脅威に対して「強い行動」をとる世界の動きをリードしていくと述べた。オバマ大統領は議会に対して温暖化対策で行動を起こすことも呼びかけた。(c)AFP/Stephen Collinson