【2月10日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は9日、内閣改造を行った。今回の改造では経済と社会問題の大臣に焦点が当てられた。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)によると今回交代した閣僚は7人。また社会労働省を2つに分割し、社会問題相に女性を起用した。シリアで反体制騒乱が始まった2011年3月以降、アサド大統領は数回にわたって内閣改造を行っており、今回はリヤド・ヒジャブ(Riad Hijab)元首相が政権を離脱した直後の2012年8月に続くもの。

 約2年にわたる騒乱でシリアは未曾有の経済不況のどん底にある。世界銀行(World Bank)はシリアの国内総生産(GDP)が20%縮小したと発表。国連の西アジア経済社会委員会(Economic and Social Commission for Western AsiaESCWA)によると、同国の失業率は37%にのぼっており、2013年末までに50%に達する可能性があるという。(c)AFP