【2月10日 AFP】33年前の学位論文に盗用があったとの疑惑が浮上し、博士号を剥奪されたドイツのアンネッテ・シャバン(Annette Schavan)教育相(57)が辞任した。9月の連邦議会選挙に向けて準備中のアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相にとっては痛手となる。

 メルケル首相は10日、珍しく感情を露わにしながら、個人的に親しいシャバン氏の辞任を「沈痛な気持ちで」受け入れたと語った。

 ただ、シャバン氏の論文「人間と良心」の盗用部分をめぐっては、2年前に同じく博士論文盗用を指摘されて国防相を辞任したカールテオドル・グッテンベルク(Karl-Theodor zu Guttenberg)氏より大幅に少ないと認識されている。(c)AFP/Richard Carter