【2月10日 AFP】米国務長官に就任して間もないジョン・ケリー(John Kerry)氏が8日に国務省で開いた初の記者会見で、カナダの記者からフランス語を披露してほしいと言われたが、笑いながら拒んだ。

 前週の就任以降、外国要人として初めて迎えたカナダのジョン・ベアード(John Baird)外相との会談後の記者会見で、フランス語と英語を公用語とするカナダから来た記者に「少しだけフランス語を混ぜて」質問に答えてほしいと言われたケリー氏は「今日はやめておきましょう。おさらいしなくてはいけないから」とかわした。

 子供時代をスイスの全寮制学校で過ごしたケリー氏は、フランス語を流ちょうに話すことで知られており、フランス語で質問された内容の理解にはまったく問題がないようだった。

 ケリー氏が民主党の候補となった2004年の大統領選中はイラク戦争をめぐりフランスとの関係が悪化していたが、ライバル候補たちはケリー氏のフランス語の知識を攻撃材料として取り上げた。以降ケリー氏は、母方の家族が仏ブルターニュ(Brittany)地方に所有する別荘で少年時代に夏休みを過ごしていたことなどを含め、フランスとの接点が目立たないように努めてきた。(c)AFP