【1月24日 AFP】イスラエルの選挙管理員会は23日、22日投開票の総選挙(比例代表制、定数120)の開票率99.5%の時点の結果を発表した。各党の議席を合計すると右派会派と中道・左派会派がそれぞれ60議席ずつ獲得する結果になった。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる右派統一会派「リクード・わが家(Likud-Beitenu)」が選挙前の42議席から11議席減らして31議席となった一方、中道政党のイエシュ・アティド(Yesh Atid)は19議席を獲得するという予想外の健闘を見せて第2党に躍り出た。

 イエシュ・アティドはわずか9か月前に元ジャーナリストのヤイル・ラピッド(Yair Lapid)氏によって旗揚げされたばかり。同氏は一夜にして政界の新星となった。

 イエシュ・アティドは宗教とは切り離した社会経済運営を主張して公平な兵役義務を支持するとともにパレスチナ和平交渉に前向きな姿勢を見せており、ネタニヤフ首相に穏健な経済政策と和平交渉への新たな取り組みを求めるものとみられる。(c)AFP