【1月23日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は22日、これまでの決議に違反してロケット打ち上げを実施した北朝鮮に対し、制裁を強化する決議を採択した。北朝鮮側はこの決議に反発し、核兵器による抑止力を強化すると宣言した。

 国連安保理は、北朝鮮の宇宙当局、銀行、貿易企業4社、個人4人を国連の制裁対象リストに追加した。また安保理は、仮に北朝鮮が核実験を実施すれば「重大な行動をとる」と北朝鮮に警告した。

 北朝鮮による2012年12月12日の「弾道ミサイル技術」の実験を「非難」する決議案は、米国が提出し、15理事国が全会一致で採択した。

 さらに安保理は、北朝鮮に「弾道ミサイル計画に関連するすべての行動」を中止し、「すべての核兵器と核開発計画を、完全に、検証できるかたちで、不可逆に放棄する」ことを要求。「北朝鮮が今後ロケット打ち上げや核実験を行った場合には(安保理は)重大な行動をとる決意をした」と表明した。

 北朝鮮外務省はただちに制裁決議を非難し、新たな核実験を計画する可能性もあることを示唆した。北朝鮮外務省は声明で「国連安全保障理事会の極めて不公平な決議を断固として拒否し、非難する」と述べ、「われわれは、核抑止力を含む自衛のための軍事力を拡大強化する物理的対応措置をとる」と述べた。(c)AFP/Tim Witcher