【1月22日 AFP】北朝鮮と世界基督教統一神霊協会(Family Federation for World Peace and Unification、統一教会)の合弁会社「平和自動車(Pyeonghwa Motors)」の最高経営責任者(CEO)で、米国市民権を持つ朴相権(Park Sang-Kwon)氏は22日、北朝鮮から平壌市の名誉市民証を授与されたことを明らかにした。朴氏からの追加投資を引き出すのが狙いとみられる。

 朴氏は、韓国の聯合ニュース(Yonhap News)のインタビューに対し、名誉市民証を前月授与されたと述べ、「私がこれまで彼らに示してきた信頼が認められたもの。北朝鮮で今後、より自由かつ積極的に事業することを承認された」と語った。

 朴氏が提示した市民証には「祖国と民族の隆盛繁栄のため特出した貢献のあった朴相権同志は、朝鮮民主主義人民共和国の平壌市名誉市民であることを証明する」と記されていた。

 朴氏は、統一教会が平和自動車と平壌市内にあるホテルを北朝鮮に譲渡する計画が事実であると述べ、見返りに事業を始める許可を要請したと語った。流通業を考えているようだ。

 これまでに名誉市民を授与されたのは2人のみ。2011年12月に金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏が北朝鮮の指導者になって以降では朴氏が初めてとなる。1人目は同じく米国市民権を持つ、平壌科学技術大学(Pyongyang University of Science and Technology)総長の金鎮慶(Kim Chin-Kyung)氏だった。(c)AFP