【1月22日 AFP】21日に2期目をスタートさせたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、就任宣誓を4度行った米国史上2人目の米大統領となった。初めて4度の就任宣誓を行ったのは、第32代大統領フランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)氏だ。

 1933年から死去する1945年までに大恐慌から第2次世界大戦という激動の時代に大統領を務めたルーズベルト氏。その間の大統領選に4回勝利している。

 だが1951年の憲法修正で大統領の任期は2期までに制限されたため、その後の歴代米大統領がルーズベルト大統領の記録を超える可能性はなくなっていた。

 オバマ大統領がルーズベルト大統領の記録と並ぶことを可能としたのは、宣誓での言い間違いと日付のめぐり合わせである。

 2009年、連邦議会議事堂前で行われたオバマ大統領1期目の宣誓式では、ジョン・ロバーツ(John Roberts)連邦最高裁長官が文言の順番を間違え、若き新大統領もそのまま復唱した。翌日、ホワイトハウス(White House)で「十分な注意」を払いながら正しい語順での宣誓が再び行われた。

 あれから4年、再選を果たしたオバマ大統領は20日と21日に就任宣誓を行った。米国憲法修正第20条で大統領の任期は1月20日正午で終了すると定められているが、この日が日曜日に当たった場合は慣習として翌月曜に2回目の宣誓を公衆の前で行うことになっているためだ。

 20日の宣誓式は、ホワイトハウスのブルールーム(青の間、Blue Room)でロバーツ最高裁長官とオバマ大統領の家族らのみが出席して、ごく内輪に行われた。今回は文言の間違いもなく、宣誓式は1分ほどで終了した。そして翌21日、連邦議会議事堂前でオバマ大統領は再び右手を挙げ、左手を聖書に置きながら4回目の宣誓を行った。(c)AFP