【1月7日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は7日、自治政府が新規に発行する旅券(パスポート)、身分証、運転免許証、切手などの表記に「パレスチナ国(State of Palestine)」の名称を使うよう命じた。パレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社、パレスチナ解放通信(WAFA)が伝えた。

 これまでパレスチナ自治政府が発行する公文書では「パレスチナ自治政府(Palestinian Authority)」の名称が用いられていた。パレスチナは昨年11月末、国連(UN)で「オブザーバー国家」に格上げされている。

 アッバス議長は、公文書における表記を改めることがパレスチナの国家としての足場を固めることにつながり、国家機関を設立して自治領の主権を確立できると述べた。同議長は既に前週、外務省と在外公館に対し外交書簡に「パレスチナ国」を使用するよう通達していた。(c)AFP