【1月1日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記は1日、国営テレビを通じて「新年の辞」を発表した。

 この中で金第1書記は、前月の長距離ロケット打ち上げの成功を称賛するとともに、経済面でも同様の国家的努力が必要だと述べた。また金第1書記は韓国との緊張緩和を呼びかけた。

 韓国・ソウル(Seoul)にある北朝鮮大学院大学(University of North Korean Studies)の梁茂進(ヤン・ムジン、Yang Moo-Jin)教授は、金第1書記の新年の辞は、今年ある程度の経済改革を実行することを示唆するとともに、南北関係改善を望んでいるというメッセージを朴槿恵(パク・クンヘ、Park Geun-Hye)次期韓国大統領に送るもので、全体的に前向きな内容だったと述べた。

 北朝鮮指導者の新年の辞が放送されたのは故金日成(Kim Il-Sung)主席以来19年ぶり。金第1書記の父である故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記は国民に直接語りかけることはほとんどなかった。(c)AFP/Lim Chang-Won