【12月31日 AFP】米国と世界の経済に深刻な打撃を与えかねない「財政の崖」を回避するため米議会上院の与野党間で行われている協議は、減税の失効と歳出の自動削減が重なる年明けまで2日と迫った30日も何の合意にも至らず終わった。

 ハリー・リード(Harry Reid)米上院院内総務(民主党)は同日、協議がこう着状態にあることを認め、米国は「財政の崖」の回避策を見出せないまま新年を迎える可能性を警告しつつ「(与野党間には)依然、大きな溝があるが交渉は継続している」と述べた。リード院内総務は31日午前11時(日本時間1日午前1時)の上院での審議再開を命じ、年内ぎりぎりまで交渉は続く見込みだ。(c)AFP/Stephen Collinson and Michael Mathes