【12月15日 AFP】米共和党の大物政治家でニュージャージー(New Jersey)州知事のクリス・クリスティー(Chris Christie)氏が、自分が太っているから大統領としての資質に欠けると考えるのは「おかしい」と発言した。

 米民主党バラク・オバマ(Barack Obama)大統領2期目の任期は2016年に終了するが、オバマ氏後の大統領候補として最近、クリスティー氏の名前が取り沙汰されている。12日夜に放映された米ABCテレビとのインタビューでクリスティー州知事は大統領選に出馬するとは述べなかったが、依然、期待はあおられている。

 しかしクリスティー氏の肥満とそれに関連する健康問題は、4年後にホワイトハウスを目指そうとするならば、同氏にとって「緊急課題」になるだろう。

 ABCの司会者バーバラ・ウォルターズ(Barbara Walters)氏が、体重のせいで大統領になれないことはあると思うかと尋ねるとクリスティー氏は「そんなのは、おかしい。ありえないよ。この数週間、ハリケーン・サンディのために毎日18時間働きづめだった私をみんな見たはずだ。それ(体重)が問題になるとは思わないね」と答えた。  また、これまで減量にも取り組んできたことを明かし「変えられるものなら、そうしたいのはやまやまだ。人生の中でダイエットは数え切れないほどやってきて、そのたびにリバウンドしてダイエット前よりも体重が増えてしまうんだ」と述べた。

 元検察官のクリスティー知事は前月、ニュージャージー州を大型ハリケーン「サンディ(Sandy)」が襲った際に、トレードマークとなった青いフリースのジャケット姿でテレビに登場し続け、全米の注目を浴びた。11月6日の大統領選直前には自らが所属する共和党に対抗するオバマ大統領の災害対応をほめたたえ、共和党の同僚たちのひんしゅくも買った。(c)AFP