【12月3日 AFP】北朝鮮が近くロケットの打ち上げを行うと発表したことを受け、ロシア政府は3日、遺憾の意を表明し、北朝鮮に対し計画を再考するよう強く求めた。

 ロシア外務省は「北朝鮮政府に対し、ロケット打ち上げの決定を再考するよう強く求めており」、打ち上げ計画に関する発表を「遺憾の意」をもって受け取ったと述べた。

 北朝鮮は1日、今月10日から22日の間に今年2回目となるロケットの打ち上げを実施すると発表した。同政府は地球観測衛星を軌道に乗せるための「平和的かつ科学的な」計画だと強調している。

 しかしロシアはこの打ち上げが、北朝鮮による弾道ミサイル発射実験を「明白に」禁じた国連安保理決議第1874号に違反するとし、声明で「国連加盟国たる北朝鮮は、国連安保理の決議に従う義務がある」と述べている。

 一方、韓国聯合ニュース(Yonhap News)は、同国政府筋の情報として、北朝鮮の西海(ソヘ)衛星打ち上げ場 (Sohae Satellite Launch Station)では、すでにロケットの1段目が設置されていると伝えている。(c)AFP