韓国大統領選、朴候補と文候補の一騎打ちに
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【11月26日 AFP】12月19日の投票日まで1か月を切った韓国の大統領選は、無所属の安哲秀(アン・チョルス、Ahn Cheol-Soo)氏が出馬を辞退したことから、与党セヌリ(New Frontier Party)党(旧ハンナラ党)の朴槿恵(パク・クンヘ、Park Geun-Hye)候補と野党民主統合党(Democratic United Party)の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)候補による一騎打ちの構図となった。
大統領選候補者登録(告示)日の25日、朴、文両候補はともに立候補登録を済ませた。27日から正式な選挙戦が始まる。
韓国紙、中央日報(JoongAng Ilbo)が24日に行った世論調査では、朴氏の支持率が44.7%、文氏は41.3%で朴氏がややリードしている。だが、MBCテレビが同日行った調査では、文氏の支持率が41.2%、朴氏が39.2%で文氏への支持が朴氏を上回っている。また出馬を辞退した安氏を支持していた人のうち約45%は文氏を支持すると答えたが、17%は朴氏支持に回ると答え、32%近くはまだ決めていないと答えている。
若者や無党派層の間で高い人気があった安氏は出馬する意向を示していた。しかし、候補者の一本化に向けた文氏と安氏の激しい交渉が長引いたことから、無党派層が離れるのではないかと懸念されていた。一本化に失敗して両氏が共に立候補すれば票が割れて朴氏が当選するという野党陣営にとって最悪のシナリオも考えられたが、安氏は23日、出馬を取りやめて文氏を支持すると発表した。
自らを政党政治に汚されていない部外者と位置づけていた安氏が撤退したことに安氏支持者の間で怒りの声も上がったほか、既存政党が呈している固定化した左右の分断に代わるものを求めていた多くの有権者は失望した。文氏は25日、出馬を取りやめた安氏に感謝するとともに、安氏の「犠牲」には大統領選の勝利で応じると述べ、安氏を支持していた人たちに自身への支援を訴えた。(c)AFP
大統領選候補者登録(告示)日の25日、朴、文両候補はともに立候補登録を済ませた。27日から正式な選挙戦が始まる。
韓国紙、中央日報(JoongAng Ilbo)が24日に行った世論調査では、朴氏の支持率が44.7%、文氏は41.3%で朴氏がややリードしている。だが、MBCテレビが同日行った調査では、文氏の支持率が41.2%、朴氏が39.2%で文氏への支持が朴氏を上回っている。また出馬を辞退した安氏を支持していた人のうち約45%は文氏を支持すると答えたが、17%は朴氏支持に回ると答え、32%近くはまだ決めていないと答えている。
若者や無党派層の間で高い人気があった安氏は出馬する意向を示していた。しかし、候補者の一本化に向けた文氏と安氏の激しい交渉が長引いたことから、無党派層が離れるのではないかと懸念されていた。一本化に失敗して両氏が共に立候補すれば票が割れて朴氏が当選するという野党陣営にとって最悪のシナリオも考えられたが、安氏は23日、出馬を取りやめて文氏を支持すると発表した。
自らを政党政治に汚されていない部外者と位置づけていた安氏が撤退したことに安氏支持者の間で怒りの声も上がったほか、既存政党が呈している固定化した左右の分断に代わるものを求めていた多くの有権者は失望した。文氏は25日、出馬を取りやめた安氏に感謝するとともに、安氏の「犠牲」には大統領選の勝利で応じると述べ、安氏を支持していた人たちに自身への支援を訴えた。(c)AFP