【11月26日 AFP】エジプト第2の都市アレクサンドリア(Alexandria)の南、ナイルデルタ(Nile Delta)で25日、大統領権限を強化する憲法令に対する抗議デモ中に、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)の事務所前で衝突が発生し、イスラム教徒1人が死亡した。

 同胞団の幹部、Jamal Hichmat氏はAFPの取材に対し、ダマンフール(Damanhour)にある同胞団事務所前で衝突があり、イスラム教徒が1人死亡したと語った。ムスリム同胞団はムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領の出身母体。

 目撃情報によると、モルシ大統領に対する抗議行動の最中に、大統領の支持派と反対派が火焔瓶や棒、石などを使って衝突したという。

 22日にモルシ大統領が大統領権限を強化する憲法令を発布して以降、衝突による死者は初めて。(c)AFP