【11月26日 AFP】(写真追加)スペインのカタルーニャ(Catalonia)州で25日、州議会(定数135)選の投票が行われ、同自治州の独立の是非を問う住民投票の実施を掲げる勢力が議会で多数を占める公算となった。

 出口調査によると、カタルーニャ自治州政府のアルトゥール・マス(Artur Mas)州首相が率いる独立派の保守系政党「集中と統一(CiU)」が大きくリードしているものの、同党は議席数を現有の62から54~57に減らすとみられる。

 今回の州議会選で最も躍進したのは左派系で同じく州の独立を掲げるカタルーニャ左派共和党(ERC)で、現有の10議席を20~23議席に増やすとみられている。

 議会の任期を2年残した時点で解散・州議会選を行ったマス氏にとっては大きな後退となったものの、カタルーニャ州のスペインからの独立を支持する勢力が州議会で多数を占める公算だ。スペイン政府は同州の独立を阻止する姿勢を明確にしており、カタルーニャ州とスペイン政府が憲法をめぐって衝突する可能性も出てきた。(c)AFP/Anna Cuenca