【11月17日 AFP】米中央情報局(CIA)のデービッド・ペトレアス(David Petraeus)前長官は16日、米連邦議会が開いたリビア米領事館襲撃事件についての公聴会で辞任後初めて公式の場に姿を現し、同事件がテロリストの犯行であることは最初から知っていたと証言した。

 9月11日にリビア大使ほか職員3人が死亡した同事件をめぐっては、その原因についてバラク・オバマ(Barack Obama)政権が国民を欺いているとの批判が共和党議員などから噴出している。

 関係職員が召喚された公聴会では、事件直後の数日間、襲撃は反イスラム映画によって突発的に引き起こされた暴力との見解が出されていた理由が追及された。ペトレアス氏は9月14日、これと同様の見解をCIAの当初の認識として議会で述べたとされる。

 この政府見解はその後変化し、現在ではアルカイダ(Al Qaeda)系民兵による計画的犯行だったとされている。

 米下院国土安全保障委員会(House Homeland Security Committee)のピーター・キング(Peter King)委員長(共和党)は、ペトレアス氏の公聴会での説明は、9月に同氏が行った分析とは異なるものだと述べた。(c)AFP/Michael Mathes