【11月8日 AFP】米国で6日、大統領選に合わせ各州で合計170を超える住民投票が行われ、全米で初めて嗜好(しこう)用のマリフアナ(乾燥大麻)使用を認める提案が2州で承認されたほか、3州で同性婚が承認された。

 医療用に加え嗜好用のマリフアナ使用が認められたのは、コロラド(Colorado)とワシントン(Washington)の2州。コロラド州のジョン・ヒッケンルーパー(John Hickenlooper)知事は、「投票者たちは考えを示した。われわれはかれらの意志を尊重しなければならない」としつつ、「連邦法では依然、大麻は違法薬物として禁じられている」と注意を促した。

 また、再選を果たしたバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が選挙前に支持を表明した同性婚については、メーン(Maine)、メリーランド(Maryland)、ワシントン(Washington)の3州で住民投票が行われ、その全てで合法化が承認された。メーン州では2009年の住民投票で否決されたが、今回は賛成が53%で反対の47%を上回った。住民投票による同性婚の合法化は米国初。

 同性婚は連邦法では認められていないが、コネティカット(Connecticut)、アイオワ(Iowa)、マサチューセッツ(Massachusetts)、ニューハンプシャー(New Hampshire)、ニューヨーク(New York)、バーモント(Vermont)の6州とワシントンD.C.(Washington D.C.)で既に合法化されている。(c)AFP