【10月17日 AFP】米シンクタンク「戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International StudiesCSIS)」は15日、アジア主要5か国の軍事費総額が過去10年間でほぼ倍増したという報告書を発表した。2000年以降で国防費が4倍に増えた中国がこの動きを牽引しているという。

 報告書によると、中国とインド、日本、韓国、台湾の5か国の国防費合計は2011年には総額2240億ドル(約1兆7600億円)に達した。さらに今年中には欧州の国防費を上回る見通しだという。

 アジア5か国の国防費合計は依然として米国の国防費よりは少ないものの、「2012年末までにアジア(5か国)の国防費が欧州を超えると予測されており、米国は今後もアジア太平洋地域を重視した戦略を続けるだろう」と報告書はまとめている。(c)AFP