【9月27日 AFP】2012年米大統領選で共和党の副大統領候補に指名されたポール・ライアン(Paul Ryan)下院議員(42)が25日、遊説中のオハイオ(Ohio)州でアウトドア用品店に立ち寄り、10歳の娘へのプレゼントとして狩猟用のカモフラージュ服を購入した。

 ライアン議員はこの日、大統領選でタッグを組むミット・ロムニー(Mitt Romney)大統領候補の遊説バスツアーに合流し、接戦が予想されるオハイオ州を訪れた。

 弓矢を使ってハンティングをするアウトドア派として知られるライアン議員。シンシナティ(Cincinnati)では、アウトドア用品店「バス・プロ・ショップス(Bass Pro Shops)」をサプライズ訪問した。

 大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)を引き連れて店内を回ったライアン議員は、ピンク色の飾りが付いたカモフラージュ服を手に取ると、「娘とはもう何年も前から一緒に狩りをしている。もうそろそろ1人で狩りができる歳だろう」と記者団に語った。

 さらにレジに向かいながら、「(娘の)ライザ(Liza)はシカ狩りに連れて行くつもりなので、匂いを封じ込めるカーボン製の帽子とグローブが良い。ズボンはもう買ってある」と話した。

 ロムニー候補は「堅苦しいビジネスマン」というイメージがついているため、共和党陣営――そしてライアン氏本人――は、副大統領候補は庶民が親近感を持てる「身近な人物」だと売り込む戦略を取っている。米国の地方住民にとって、18世紀の建国時代から続く狩猟の習慣は生活の一部だ。(c)AFP