【9月18日 AFP】満州事変のきっかけとなった柳条湖事件から81年の18日、日本政府による尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)の国有化に抗議するデモが中国各地で行われた。

 中国に生産拠点を持つトヨタ自動車(Toyota Motor)など日系企業の間では操業の停止または生産規模縮小の動きが広まった。

 中国で年間およそ97万台を生産するホンダ(Honda Motor)は18~19日の2日間、中国国内に5か所ある完成車組み立て工場全てで操業を停止すると発表。日産自動車(Nissan Motor)は中国に3つある工場のうち2か所を一時閉鎖する。キヤノン(Canon)とパナソニック(Panasonic)も中国での操業の一時停止を発表している。

 1931年9月18日に発生した柳条湖事件では日本軍が南満州鉄道の線路を爆破し、中国の東北地域を制圧するきっかけを作った。中国では毎年この日になると関連行事が行われる。国営テレビは「歴史を思い出し、国家が受けた不名誉を忘れない」と報じ、国内で午前9時18分にサイレンが鳴り響く様子を放映した。(c)AFP/Neil Connor