【9月12日 AFP】日本政府は11日、尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)の国有化を完了した。これに対し、尖閣諸島の領有権を主張している中国政府は同日、尖閣諸島海域へ海洋監視船2隻を派遣した。

 中国の国営新華社(Xinhua)通信が同日報じたところによると、監視船の派遣は尖閣諸島に関する「中国の主権を守る」ためであるとしている。2隻は既に周辺海域まで到達し、「今後の進展によっては(対抗)措置を取る」こともあるという。

 藤村修(Osamu Fujimura)官房長官は11日の記者会見で、尖閣諸島の国有化は「他の国や地域との間で何ら問題を惹起(じゃっき)するものではない」とし、「日中関係の大局に影響を及ぼすことを全く望んでいない。誤解や不測の事態を回避することが重要だ」と述べた。

 尖閣諸島は船舶の航行上重要な海域に位置し、周辺には価値の高い地下資源も眠っていると考えられている。(c)AFP/Robert Saiget