【9月6日 AFP】(一部更新)米ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット(Charlotte)で開催中の民主党全国大会で5日、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領がバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の指名推薦演説を行った。民主党は同日、オバマ大統領を11月の大統領選挙の党候補に指名した。

 タイム・ワーナー・ケーブル・アリーナ(Time Warner Cable Arena)で行われた演説の中でクリントン氏は、オバマ大統領を「見かけはクールだが中身はアメリカへの情熱に燃えた男だ」と評し、「米国の次期大統領になってほしい人物はバラク・オバマだ。私は誇りを持って彼を民主党の大統領候補に指名する」と宣言した。

 さらにクリントン氏は、「私が求めるのは、新しいアメリカン・ドリームを実現する経済を築くことができるとの揺るぎない信念を持った男だ」と述べた後、聴衆の中に昨夜のオバマ大統領の応援演説が好評だったミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人の姿を見つけると、「彼は結婚相手にミシェル・オバマを選んだセンスの良い男だ」と冗談を飛ばし、聴衆の喝采を浴びた。

 演説後にオバマ大統領が突然ステージに現れ、クリントン元大統領に謝意を伝えた。民主党の2つの時代をつなぐ象徴的な場面に、会場の人はスタンディング・オベーションで応えた。(c)AFP