【9月5日 AFP】日本政府による尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)購入合意の報道を受け、中国外務省は5日、「領土主権を守るために必要な措置をとる」と表明した。

 日本の大手各紙は5日、政府関係筋の話として、日本政府が東シナ海の尖閣諸島を約20億5000万円で購入することで地権者と合意したと報じた。

 このことについて質問された中国外務省の洪磊(Hong Lei)報道官は、「日本が日中関係をどこに導こうとしているのか、問わずにはいられない」と述べ、「中国政府は経過を注視しており、領土主権を守るために必要な措置をとる」と語った。

 尖閣諸島は重要な海上交通路に位置し、その地下には豊富な天然ガス田が眠っていると考えられている。

 ただでさえ過熱しやすい日中関係。8月に親中国派の香港の活動家が尖閣諸島・魚釣島に上陸し、日本当局によって逮捕・強制送還されて以降、その関係は悪化に転じていた。

 その数日後には日本人10数人が同じく尖閣諸島・魚釣島に上陸して日本国旗を掲揚し、中国各地での抗議行動へとつながった。さらに前週、駐中国大使の公用車が北京(Beijing)で襲撃され、車両から日本の国旗が奪われる事件が起きている。(c)AFP