【9月5日 AFP】米大統領選での再選を目指すバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の支持率は今のところ50%に満たないが、大統領の生演説となると大金を払ってでも聞きたいと思う国民もいるようだ。

 米ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット(Charlotte)で開かれている民主党全国大会で6日に予定されているオバマ大統領の指名受諾演説は大きな注目を集めている。会場となるバンク・オブ・アメリカ・スタジアム(Bank of America Stadium)は7万人を収容可能で、主催者からは「コミュニティー証書(Community Credential)」と呼ばれる入場券が数万枚、先着順で配布された。

 これを手にするために「会社を2日間休んで7時間半も列に並んだ」と言う男性は、仕事の都合で急きょ会場に行けなくなり、この苦労を埋め合わせるために人気ウェブサイト「クレイグスリスト(Craigslist)」にこの券を売りたいという広告を出した。すると230ドル(約1万8000円)で買いたいという連絡があったという。

 主催者側は入場券の譲渡は禁じられており、「どんな手段であれ、コミュニティー証書の再販売やそれを試みる行為を行えば、証書の没収や予約取り消しなどの対応をとることがある」と警告している。(c)AFP