【8月19日 AFP】シリア当局は18日、ファルーク・シャラ(Faruq al-Shara)副大統領(73)が政権を離脱したとの報道を否定した。

 シャラ氏が離脱したという反体制側の発表とメディア報道を受け、国営テレビは「シャラ副大統領は、国を離れたり、どこかへ行こうと考えたことはない」とシャラ氏の事務所の声明を伝えた。

 少数派イスラム教アラウィ派のバッシャール・アサド大統領(Bashar al-Assad)率いる政権において、シャラ副大統領は多数派イスラム教スンニ(Sunni)派の最有力人物として約30年間、トップレベルの役職を歴任してきた。

 2011年3月の反体制派の蜂起以降、リヤド・ヒジャブ(Riad Hijab)前首相や、アサド氏の幼少期からの友人だった将官のマナフ・トラス(Manaf Tlass)氏らが次々とアサド政権を離脱しており、政権は大きな痛手を受けている。(c)AFP