【8月17日 AFP】ロシア正教会の大聖堂でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を批判する歌を演奏して逮捕・起訴された露女性パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」に対し、英歌手ポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんが16日、書簡を送って支持を表明した。判決言い渡しを翌日に控えたバンドのメンバーには、禁錮3年が求刑されている。

「プッシー・ライオット」のメンバー3人宛てに書かれたマッカートニーさんの書簡は、「困難の時にあるあなた方を応援するために手紙を送ります」と始まり、「ロシア当局には、全市民に対する言論の自由の原則を支持してほしいと同時に、あなたたちの抗議行動に処罰が必要だと考えてほしくない。私はそう強く願っている」と続いた。

「文明社会では、他者を傷つけない限り、人々が意見を表明することを認めている。これは全ての社会において前進するための最良の方法だと私は信じている」

 そして「気持ちを強く持って。私だけでなく言論の自由を信じる多くの人たちが、あなたたちと表現の自由を守るため全力でのサポートを惜しまない」とメンバーを励ました。

 一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は16日までに集まった「プッシー・ライオット」釈放を求める1万人分の署名を在ロンドンのロシア大使館に届けた。(c)AFP