【7月16日 AFP】米大統領選を11月に控えるバラク・オバマ(Barack Obama)大統領。今年はマーサズビンヤード(Martha's Vineyard)島での夏休みが取れない上に、娘たちがサマーキャンプに行ってしまうため気分が少し落ち込んでいるという。

 米CBSテレビのインタビューでオバマ大統領は、この夏は11月6日の選挙に向けた遊説などに大半の時間が取られることになると話した。さらに追い打ちを掛けるかのように、娘のマリア(Malia Obama)さん(14)とサーシャ(Sasha Obama)さん(11)がもうすぐホワイトハウス(White House)の自宅からいなくなってしまうのだという。

「2人とも1か月間のキャンプに出てしまう。私たちは『空の巣症候群』の第1段階を経験することになるね」(オバマ大統領)。娘たちがいなくなっても平気かと聞かれると、表情を和らげ「まあ、少しは気がめいるよ」と答えた。

 大統領選で中間層からの広い支持獲得を目指すオバマ大統領は、批判を避けるために東海岸の高級リゾート地、マーサズビンヤード島での休暇を今年は見送った。

 オバマ大統領は例年、高級レストランが立ち並ぶことで知られるこの島で貸し別荘や高級ゴルフコースやなどを利用した休日を楽しんでいたが、反オバマ勢力からは格好の批判の対象となっていた。

 このような批判に対し、オバマ大統領を含む歴代の米大統領の報道官は大統領にも休暇は必要だと反論し、米大統領は世界中どこにいようと常に厳重な警護が付き、通信インフラも確保されているため、本当の意味で休暇を取ることなどないのだと話してきた。(c)AFP