【7月12日 AFP】ロシア議会は11日、不適切なウェブサイトをブラックリストに掲載するなどインターネット規制を強化する法案を可決した。与党・統一ロシア(United Russia)が推進する同法案については、以前から活動家らが懸念を示してきた。

 あわせて同日の議会では、誹謗中傷や名誉毀損を犯罪行為とみなし、最大で禁錮5年の刑事罰を科すことを可能とする法案も可決された。
  
 法案の目的について、野党・ロシア共産党のアナトリー・ロコット(Anatoly Lokot)議員は「異議を持つ者を一掃するため」と批判。その他の野党議員らも、採決は規制法案の内容に目を通す間もないうちに行われたと語った。

 同日議会で可決された2法案に関しては、野党の封じ込めや抗議行動への罰金の高額化などに流用される可能性があると批判されている。

 法案はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が署名した後、11月に発効する見通しだ。 (c)AFP/Maria Antonova