【7月10日 AFP】韓国の与党セヌリ(New Frontier Party)党(旧ハンナラ党)の朴槿恵(パク・クンヘ、Park Geun Hye)元党代表(60)が10日、12月19日の大統領選に向けた同党予備選への出馬を表明した。朴氏が大統領になれば、韓国で初めての女性大統領の誕生となる。

 朴氏は、1961~79年まで韓国の独裁政権を率い暗殺された朴正煕(Park Chung-Hee)元大統領の娘で、朴元大統領の統治下で遂げた急速な経済成長を懐かしむ保守派や高齢者層に高い人気を誇っている。

 党予備選では朴氏以外に有力候補はいないとみられているが、大統領選挙で勝利するためには若い有権者の支持を獲得する必要があるとされている。

 朴氏は1952年2月2日、韓国南部の大邸(Daegu)で生まれた。父がクーデターで大統領に就任したとき、朴氏は9歳だった。

 1974年に大統領夫人だった母親が暗殺された際には、フランス留学中だった朴氏が、ファーストレディーの役割を担うために韓国に呼び戻された。1979年には、父の朴大統領が中央情報部部長に暗殺された。

 1998年、故郷で政治家として活動を始め、その後同選挙区から3回再選を果たしている。2007年にはハンナラ党の代表選で李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)現大統領に接戦で敗れた。李大統領の再選は憲法によって禁じられている。(c)AFP/Lim Chang-Won