【7月9日 AFP】南スーダンは9日、北部からの独立1周年を迎えた。首都ジュバ(Juba)では8日にサルバ・キール・マヤルディ(Salva Kiir Mayardit)大統領らが出席して記念式典が行われた。

 しかし、世界で最も若いこの国の前に立ちはだかる厳しい現実を思い知った国民に、1年前の沸き立つような高揚感はない。

 隣国スーダンとは国境沿いの油田地帯をめぐって武力衝突が絶えず、国内では民族対立による暴力事件が相次ぐ。かなり改善が進んだとはいえ南スーダンはいまだ世界最貧国の1つであり、道路や電気・水道といった基本インフラも整備されていない。成人の73%は読み書きができず、中学校への進学率はわずか6%、技術者も圧倒的に不足している。(c)AFP