【7月7日 AFP】米オハイオ(Ohio)州でレストランを経営する女性が、同州を訪問中に立ち寄ったバラク・オバマ(Barack Obama)大統領に朝食を提供して数時間後に意識を失い、そのまま亡くなった。

 6日、オハイオ州からペンシルベニア(Pennsylvania)州へのバスツアー2日目の途上だったオバマ大統領は、オハイオ州アクロン(Akron)でジョゼフィーン・アン・ハリス(Josephine Ann Harris)さん(70)が経営するダイナー「アンズ・プレース」に立ち寄り、タイヤ工場の労働者3人と一緒に朝食をとった。卵2個分のベーコンエッグ、全粒パンのトースト、グリッツ(粗引きトウモロコシの粥)というメニューだった。

 しかしオバマ大統領が立ち去った後、オーナーのハリスさんは疲労感と全身のうずきを訴え、救急搬送された先の病院で亡くなったことが確認された。現地紙によると死因は心臓発作だった。

 オバマ大統領はハリスさんの死を知ってすぐに、ハリスさんの娘に電話したという。

 ジェイ・カーニー(Jay Carney)米大統領報道官は同日、大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)の機上で報道陣に対し、「すでにみなさんが悲報をご存知だと思うが、今朝大統領が訪ねたレストランのアンさんが亡くなった。大統領が到着した時には彼女はそこにいなかったが、後からやって来て大統領と会った。大統領は今朝彼女と会えたことを光栄に思っており、この悲しい出来事にあたりご遺族に哀悼の意を伝えた」と述べた。(c)AFP