【6月25日 AFP】就任間もないアントニオ・サマラス(Antonis Samaras)新首相が目の手術後の療養のため、6月28日と29日に開かれる欧州連合(EU)首脳会議を欠席する。政府報道官が24日、記者団に明らかにした。

 首脳会議にはディミトリス・アブラモプロス(Dimitris Avramopoulos)外相が代理で出席し、ゲオルゲ・ザニアス(George Zannias)財務相代行が同行する。報道官は、サマラス首相の執刀医が首相の渡航を「厳しく禁止した」と語った。

 執刀医によると、首相は週明け25日に退院する予定だが、完治までには当面時間がかかる見通し。「昼間は一定時間安静にして、座る時は所定の姿勢を取る必要がある」という。

 ギリシャでは新財務相に決まったバシリオス・ラパノス(Vassilis Rapanos)氏も、就任直前に激しい腹痛を訴えて22日から入院中。首相とラパノス氏は25日から、EUと国際通貨基金(IMF)の金融支援策について再交渉を開始し、経済成長をより重視していく方針だった。(c)AFP