【6月23日 AFP】ギリシャの次期財務相に決定したバシリオス・ラパノス(Vassilis Rapanos)氏(65)が22日、就任宣誓の数時間前に腹痛や目まいなどを訴え、アテネ(Athens)市内の病院に入院した。同国政府が発表した。メディアでは、ラパノス氏が失神したとの未確認情報も報じられている。

 病院の発表によれば、ラパノス氏は強い腹痛、目まい、吐き気、発汗や疲労といった症状を訴えていたが、現在は安定しており、医師らによる検査が行われているという。

 アテネ通信(Athens News Agency)は、ラパノス氏が取締役会議長を務めるギリシャ・ナショナル銀行(National Bank of Greece)の事務所で高熱を出したと報じている。

 ラパノス氏は経済学の元教授で、ギリシャがユーロ圏入りした2001年には経済・財務省で働いていた。今月21日、財政緊縮策の緩和を目指す新保守政権により次期財務相に起用された。

 就任したばかりのアントニオ・サマラス(Antonis Samaras)新首相もまた、網膜剥離と診断され、22日にギリシャ市内の別の病院を訪れている。公務には既に復帰しているが、23日に手術を受ける予定だという。(c)AFP