【6月21日 AFP】17日投開票の議会再選挙の後、連立協議が行われていたギリシャで20日、第1党の新民主主義党(ND)、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)、民主左派(Democratic Left)の3党による連立政権樹立で合意が成立した。

 新民主主義党のアントニオ・サマラス(Antonis Samaras)党首(61)は20日、大統領府で首相就任の宣誓を行った。サマラス氏は宣誓式後の記者会見で「神の力を借りて、われわれはギリシャを危機から救うため、あらゆる手段を尽くす」と述べた。

 新政権は、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)と合意した財政緊縮策の緩和に取り組むことになる。全ギリシャ社会主義運動のエバンゲロス・ベニゼロス(Evangelos Venizelos)党首は、来週ブリュッセル(Brussels)で開かれる欧州理事会(European Council、EU首脳会議)で、EUなどに財政支援の修正を求めるため、新政府は「大きな戦い」を始めると述べた。

 また、民主左派のフォティス・クベリス(Fotis Kouvelis)党首は、新政権が、数十億ユーロの支援を受けるための厳しい条件からギリシャを解放することと期待していると語った。(c)AFP/Dario Thuburn