【6月20日 AFP】(一部更新、写真追加)2日に終身刑を受けて刑務所施設に収容されていたホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)前大統領(84)が意識不明になった。医療関係者がAFPに語った。医師団は前大統領に人工呼吸器を付け、救命措置を行っているという。

 これに先立ちエジプト半国営の中東通信(MENA)は19日、ムバラク前大統領が刑務所から病院に搬送され、「臨床死」を宣告されたと報じていた。

 ムバラク前大統領は19日夕、刑務所で心臓発作を起こし、刑務所で除細動が行われた後、カイロ(Cairo)市内の軍の病院に搬送された。中東通信が伝えた医療関係者の話によるとムバラク前大統領の心臓は停止し、除細動にも反応しなかったという。

 ムバラク前大統領は2日、2011年に起きた反体制デモ参加者の殺害を命じた罪などで終身刑の判決を受けていた。判決後にムバラク前大統領の健康状態は悪化し、内務省によるとカイロ市内のトラ刑務所(Tora Prison)の集中治療施設に移された後は精神的にも落ち込み、周期的に血圧が上がり、息切れに苦しんでいた。(c)AFP