【6月15日 AFP】ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は13日、イラン、ロシア、中国などと協力して開発した初の国産無人偵察機を公開した。近く輸出を始めるという。

 チャベス大統領は軍や国防当局の幹部との会合で「これはわれわれが国内で生産した3機のうちの1機だ。今後も生産を続ける。軍事目的だけでなく民生用にも使える」と述べた。

 国営ベネズエラ軍事産業会社(Cavim)の社長によると、武器は搭載せず、航続距離は100キロ。単独で90分間の連続飛行が可能で高度3000メートルまで上昇できる。

 別のベネズエラ当局者によると、この無人機はイランで訓練を受けた技術者らが、国内で製造した部品を使って組み立てたという。全長4メートル、全幅3メートルで、リアルタイムで写真と動画の送信が可能。現在、夜間飛行を可能にする改造が行われている。

 ベネズエラ軍事産業会社は現在、ロシアと協力して自動小銃AK103などの銃器や、手りゅう弾、弾薬、別の無人機も開発している。(c)AFP

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