【6月4日 AFP】中国当局が民主化運動を弾圧した「天安門事件」から4日で23年を迎える。

 人権活動家によると、中国福建(Fujian)省で福州(Fuzhou)で3日朝、追悼集会を計画した政治活動家ら約20人が警察官に制止され、暴行を受けた上で拘束された。また2日には、浙江(Zhejiang)省から北京(Beijing)に「請願」に訪れていた住民30人以上が拘束され、送還されたという。

 1989年6月3日から4日にかけて起きた天安門事件では、人民解放軍(People's Liberation Army)部隊が北京の天安門広場(Tiananmen Square)に集まっていた非武装のデモ隊や市民に向け発砲。数百~数千人が死亡し、6週間にわたった同広場での民主化運動を鎮圧した。

 20年以上が過ぎた今でも、中国当局は天安門事件を「反革命暴動」と見なし、過失を認めることも犠牲者への賠償を行うことも拒否している。(c)AFP/Robert Saiget

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