【5月31日 AFP】北朝鮮が4月13日の最高人民会議で修正した憲法に、「核保有国」と明記していることが31日、明らかになった。

 北朝鮮は公式ウェブサイト「ネナラ(Naenara、わが国)」に30日夜までに修正憲法の全文を掲載。その序文で故・金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記について、「金正日・国防委員長が、わが祖国を不敗の政治思想強国、核保有国、無敵の軍事強国に変え、強盛国家建設の道を開いた」とたたえている。

 それまでの憲法には「核保有国」の記載はなかった。

 韓国統一研究院(Korea Institute for National Unification)のチョン・ソンフン(Cheon Sung-Whun)氏は、北朝鮮が核保有に固執する姿勢を鮮明に打ち出したと分析。今後、6か国協議で北朝鮮に核放棄を求めた場合、「憲法違反だ」とはねつけられる可能性があると、AFPの取材に指摘している。(c)AFP/Park Chan-Kyong