【5月22日 AFP】ちょうど1週間前に就任したばかりのフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領が21日、自身にとっての外交デビューとなった北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に遅刻して会場入りした。会議は2日間の日程で米シカゴ(Chicago)で開かれた。

 会議の初日、約15分ほど遅れて到着したオランド大統領は静かに会場内に入り、50人を超える各国首脳が顔をそろえるなかで自分の席へと滑り込んだが、その時点では既に、アナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)NATO事務総長とホスト国、米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領による開幕演説は終わっていた。

 オランド大統領のスタッフによると、ポーランドのブロニスワフ・コモロフスキ(Bronislaw Komorowski)大統領や国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長との会談が予定よりも長引いたうえ、セキュリティーチェックに手間取ってしまった事が遅刻の理由だという。

 オランド大統領の側近は、「外交面での問題は何もない。オバマ大統領による演説の内容はオランド大統領に説明してあり、午前中に行われた討議には全て参加している」と話した。

 今会議でオランド大統領は、大統領選での公約通り、仏軍を当初の予定より1年前倒しして2012年末までにアフガニスタンから撤退させることを再確認し、波紋を呼んでいる。(c)AFP

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