【5月17日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)新大統領は16日、社会党や自身の盟友らを中心に据えた新内閣の顔ぶれを発表した。公約通り仏内閣として初めて男女の閣僚が同数となったが、重要ポストには依然として男性が就いている。

 新首相には15日、ジャンマルク・エロー(Jean-Marc Ayrault)氏が任命されている。1995年以来となる社会党出身大統領となったオランド氏同様に閣僚経験はないが、ベテラン議員として合意形成の手腕には定評がある。

 外相にはローラン・ファビウス(Laurent Fabius)元首相(65)、経済相には大統領選でオランド陣営の選挙対策本部の責任者を務めたピエール・モスコビシ(Pierre Moscovici)氏(54)が起用された。

 その一方で、社会党党首のマルチヌ・オブリ(Martine Aubry)第1書記の名前が閣僚名簿にないことが目を引く。オブリ氏は党内左派勢力の主要人物だが、同党の大統領選候補を選ぶ決選投票でオランド氏に敗れた際、オランド氏が勝利しても新内閣には加わらないと意志表明していた。

 エロー首相は記者会見で、新内閣に時間を浪費している暇はなく、休日でも17日に初閣議を招集し経済問題を協議すると語った。17日の閣議でのオランド内閣の初仕事は、選挙公約の大統領以下全閣僚の給与30%カットの提案となる見通しだ。(c)AFP

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