【5月16日 AFP】新内閣樹立を目指して15日に行われたギリシャの政党間協議は合意を得ることなく決裂し、6月中旬に再選挙が行われることになった。

 5月6日に行われた総選挙では、ギリシャが欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から支援を受ける条件となっている厳しい緊縮策に反対する政党に多くの有権者が投票し、単独で組閣をするに十分な議席を得た政党はなかった。再選挙は6月17日に行われるとみられている。

 ギリシャのカロロス・パプリアス(Carolos Papoulias)大統領筋は、16日午後1時(日本時間同日午後7時)から選挙管理内閣を発足させるための全政党による協議を行うと発表した。

 しかし、再選挙でも実行力を備えた内閣ができる保証はなく、ユーロ圏の将来が見通せず、ギリシャがユーロ圏から離脱する可能性もあるという状況は長引くとみられる。(c)AFP/Bryan McManus

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