【5月15日 AFP】総選挙後の組閣が難航しているギリシャのカロロス・パプリアス(Carolos Papoulias)大統領は14日、実務者による「テクノクラート内閣」樹立についての協議を提案した。

 第1党の新民主主義党(ND)、民主左派党(Democratic Left)両党の党首と共にパプリアス大統領と会談した全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のエバンゲロス・ベニゼロス(Evangelos Venizelos)党首は、大統領との会談後、15日午後2時(日本時間同日午後8時)からテクノクラート内閣樹立についての協議が行われると述べた。

 民主左派党のフォーティス・クベリス(Fotis Kouvelis)党首は14日、緊縮財政に反対している急進左派連合(SYRIZA)が除外されるならば交渉がまとまる可能性はないと話していたが、その後15日の協議には参加する姿勢を示した。

 急進左派連合のアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)党首も15日の協議に参加すると述べた。NETテレビによると、右派新党の「独立ギリシャ人(Independent Greeks)」も協議参加に同意しており、協議に参加しないのは共産党と極右政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」だけになる見通し。(c)AFP/Bryan McManus