【5月2日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は2日、予告なしに訪問したアフガニスタンで米国民に向けた演説を行い、2001年9月11日の米同時多発テロから10年以上を経た今、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の打倒は近いと語った。

 米軍のアフガニスタン駐留で中核的な役割を果たしているバグラム空軍基地(Bagram Air Base)で行った演説のなかでオバマ大統領は、「アルカイダ打倒および同組織の再建の可能性を絶つという目的は、いまや、われわれの手の届く範囲にある」と呼びかけた。

 また、米政府がアフガニスタン政府の調整のもとで旧支配勢力タリバン(Taliban)との和解交渉に向けた協議を進めていることにも触れ、「タリバンがアルカイダとの関係を絶ちアフガニスタンの法律に従うならば、タリバンも同国の未来の一翼を担うはずだ」と語った。

 そのうえで、「目前に示された和平への道を拒否するものは、米国とその同盟国が支援するアフガン治安部隊の強力な反撃にあうだろう」とオバマ大統領は警告した。(c)AFP

【動画】演説するオバマ大統領(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)